統合失調症で障害厚生年金2級を受給できたケース
請求者
- 女性(30代)
- 傷病名:統合失調症
- 年金種類と等級:障害厚生年金2級
- 年金額 約118万円/年
遡及支給額 約633万円 - 初回ご相談から支給決定までに要した時間:約3ヶ月
ご相談時の状況

統合失調症と診断されて定期通院中のご本人に相談にお越しいただきました。
高校をご卒業後一般企業に就職されましたが、上長のサポートを十分に受けられない中業務量が増え、徐々に精神状態が悪化、リストカットをするようになったとのことです。
程なく精神科を受診、解離性障害、うつ状態など、診断名が1つに定まらないまま通院継続されましたが、なかなか症状は改善しなかったそうです。
周囲とうまく意思疎通できないために転職を繰り返し、初診から現在までの7、8年の間、収入以上に散財したり交際相手に貢いでしまうなど、経済的な面においても不安定な時間を過ごされてきたとのこと。
最近、とあるきっかけで精神科クリニックを転院されたところ、統合失調症と診断され、早速、障害年金の申請を進めるべく、医師に現在の症状をあらわす障害年金用の診断書を作成して頂いたとのことです。
インターネットで調べるなどして、初診日から1年6ヶ月後の障害認定日をご自身にて確定、その当時通われていたクリニックの主治医に診断書作成を依頼、無事障害認定日の診断書も入手されていました。
インターネットの検索により障害年金のことはよく勉強されているご様子でしたが、ネット上の様々な意見、無数の情報の中から、どの情報が正しく、またご自身のケースに適正なのか判断に迷われていらっしゃいました。
また、すでに入手されている診断書はそれぞれ別の医師が別の時点での症状を書き記したものであり、このまま提出してもよいのか不安なこと、その上「病歴・就労状況等申立書」を自身でどのように作成したらよいかわからない、とのことでした。
じっくりご事情をお伺いした上で、今回の請求が、障害認定日時点で障害認定された場合、一部時効により受給できない期間が発生してしまうものの、5年間遡及して(さかのぼって)障害年金の受給の可能性があること、そのためには、すでに入手された診断書の内容確認、それに基づいた「病歴・就労状況等申立書」の適切な作成が必要であることをお伝えしました。
結果、弊所に障害年金の請求手続きをお任せいただくこととなりました。
ご相談から請求までのサポート
今回のご依頼のポイントは、
- 初診日時点での、年金納付要件の確認
- すでにご手配いただいておりました、「診断書」の記載内容のチェック
- 病歴・就労状況等申立書の作成
の3点です。
初診日における加入年金制度は厚生年金で間違いなく、前1年間の納付要件も満たしていらっしゃいました。
次に、診断書の内容確認です。障害認定日の症状をあらわした診断書のうち、2カ所に、請求の流れと異なる日付が記載されていること、○で囲まなければならない記載箇所に記載漏れがある、ということがわかりました。
速やかに当事務所からクリニック様に連絡を取り事情をご説明、後日ご本人様を通じて、無事主治医に訂正および追記をしていただくことができました。
また、揃った2通の診断書と、ご本人様からの聞き取り内容を基に、発病からの8年間を丁寧に「病歴・就労状況等申立書」に記述しました。
今回のケースのように病歴も長く、職を転々としながら通院されてきた場合、その期間において1カ所での就労継続が困難であった実態、生活のご状況、通院の頻度を客観的に盛り込むことが必要です。

結果
- 障害厚生年金2級 年額約118万円 、さかのぼり受給額 約633万円 認定