初診日証明が困難な交通事故による受給事例

請求者

  • 女性(40代)
  • 傷病名:交通事故による左変形性膝関節症、左変形性足関節症
  • 年金種類と等級:障害厚生年金3級

ご相談時の状況

請求者ご本人にご来所いただき、これまでの経緯を詳細にお伺いしました。

  • 25年前に交通事故に遭い、総合病院に救急搬送、数回にわたる手術、リハビリを約5年間継続されました。事故前は専門職に従事、意欲的に働かれていらっしゃいましたが、事故後は2年近く休職。リハビリに通いながら復職をされるも、事故前同様の職務には就けず、座位でできる職務に変更、パートタイマーとして時短勤務することしか出来ませんでした。
  • 復職後、引き続きリハビリ通院を継続されていましたが、鎮痛剤の処方のみとなったため、市販の薬で経過観察をするようになりました。
  • 装具をつけても左足の痛みがひどくご退職され、その後はご自宅で様子をみながら子育てに忙しく過ごされてきたとのことです。
  • 10年程前から左足の痛みが年々悪化し、近くの整形外科に通うようになりました。現在は装具と杖がなければ歩くこともできず、家の中での日常生活動作にも大きな支障が出ているとのことです。
  • はたして自分にも、障害年金を受給できる見込みがあるのか、25年も前の交通事故の事と、現在の足の痛みや障害の状態をどのように関連付けて申し立てていったらよいか、途方に暮れていらっしゃるとのご相談でした。

ご相談から請求までのサポート

依頼者様の左足の障害の原因となった交通事故からは25年もの月日がたっています。

そのため、交通事故証明書の交付期限はとうに過ぎ、発行申請は出来ません。

また、事故後、救急搬送された病院、転院された先の病院2ヶ所に問合せするも、カルテは残されておらず、初診日の証明をどのようにするかが大きなポイントとなりました。

  • ご本人が保管されていた、事故日の新聞記事を証明資料として添付。
  • 事故当時、お見舞いに駆けつけてくれた、2名のご友人に「初診日に関する第三者からの申立書(第三者証明)」のご作成を依頼、「受診状況等申立書が添付できない申立書」と共に提出。
  • 「病歴・就労状況等申立書」には、これまでの、治療内容、療養状況、お仕事上での支障具合、日常生活上での困難を、時系列にわかりやすくまとめ、作成代行。
  • 交通事故による障害年金請求の場合は、「第三者行為事故状況届」「確認書(様式第286号)」「同意書(損害賠償金に関する調整審査に関するもの)」の提出が必要なため、必要事項を記載して提出。

結果

  • 障害厚生年金3級(年間約58万円、事後重症))に決定

請求を終えて

  • 25年前の交通事故からの一下肢の障害認定を求めたものですが、初診日証明の難しさを痛感したケースでした。
  • 幸いにも、依頼者のお手元に事故を報道する新聞記事が残されていたこと、かなり昔の事故にもかかわらず、ご友人の協力が得られたこと等、が功を奏しました。
  • また、得られた初診日に関する立証書類と現在までの経過を、一連のものとして根気よく繋げて事実関係を申し立てていくこと、の大切さが問われた事案でした。
  • 当事務所では、女性社会保険労務士が、相談者様のお気持ちに寄り添い、丁寧に聞き取りすることを心掛けております。
  • お話を伺う中で、解決の糸口が見えてくることがあります。過去の事だから、よく覚えていないから、と簡単にあきらめず、是非ご相談にいらしてください。