緑内障(両眼)で障害厚生年金2級を受給できた事例

ご相談者

  • 男性(40代)
  • 傷病名:両緑内障
  • 年金種類と等級:障害厚生年金2級
  • 初回ご相談から支給決定までに要した時間:約5ヶ月

相談時の状況

ご本人様、配偶者様のお二人に相談にお越しいただきました。

  • 中学生の時に視野が狭くなった自覚があったものの、勉強、スポーツに忙しく、また思春期であったこともあり受診をせずに過ごされてきました。
  • 大学ご卒業後は名古屋の一般企業にご就職されましたが、30代前半となった約10年前、右目を手で覆ってみると、左目がひどく見えづらくなっていることが判明、急いで大きな病院を受診されたそうです。
  • 診察の結果、「左緑内障」との診断、左目の眼圧が高く緊急手術となりました。以後継続通院されてきましたが、6年ほど経過したところで左目は失明に至りました。さらに翌年には右目の眼圧も高まり、同じく緑内障との診断、すぐに右目も手術することとなり、現在に至っているとのことです。
  • このままでは右目も失明するのではないかとの不安、お仕事上でも書類作成、チェック、お客様への対応など、以前自信を持ってこなせていた業務に制限を受けるようになり、また何より、日常生活において大きなご不便を強いられているご状況をお聞かせいただきました。
  • 生活の一コマ一コマにおいて、健常視力で生活している私どもには想像もつかないご苦労を背負われ、日々奥様と手を取り合い3人のお子様を子育てされているお姿を拝察致しました。
  • 最近、主治医から障害者手帳の取得を勧められ2級を取得したばかりとのこと、障害年金も対象になると思うので請求してみたらどうかと勧められたとのことです。
  • 今回のケースでは、初診日と思われる日が約10年前、とかなりの時間が経過していましたので、ご本人様としては初診日をうまく証明できるかご不安だとのことでした。
  • また、お仕事をされていらっしゃることから、平日手続きや書類収集・文書作成に費やせるお時間が限られ、弊所に障害年金の請求手続きをご依頼いただくこととなりました。

相談から請求までのサポート

初診日については、ご本人様のご記憶通りで無事証明を取得することができました。初診日から1年6ヶ月後の「障害認定日」において障害年金を受給できる障害状態であったかどうか、十分検討致しましたがこの時点では障害認定基準には至らず請求しない方針となりました。

現在通院中の2つの総合病院のうち、診断書を詳しく書いていただけそうな主治医に診断書作成を依頼、その際には弊所からの依頼文書をお付けし、スムーズに診断書を作成いただけるようサポートさせていただきました。

お手続き途中、ご本人様の目の調子が思わしくない時期があり、その場合現在依頼中の診断書の現症日をどうするのがよいかなど、きめ細かく対応させていただく場面もありました。専門家として、依頼者様にはとにかく治療に専念していただけるよう、終始心がけました。

結果

障害厚生年金2級
・障害基礎約78万円
・障害厚生約48万円
・配偶者・子2人加給約67万円

合計年金額 193万円 認定