下肢機能障害で障害厚生年金3級を取得できたケース

相談者

  • 女性(40代)
  • 傷病名:左下肢機能障害
  • 年金種類と等級:障害厚生年金3級
  • 支給月から更新月までの支給総額:約168万円

病歴

ご家族で相談にお越しいただきました。
25年程前に他県(遠方)でマイカー通勤中に大型トラックに衝突するという事故に遭われ、左足骨折、肋骨骨折、顔面裂傷など重傷を負い、近くの病院に救急搬送されました。
長期に渡り入院、リハビリを行なわれました。当初、医師から車椅子生活になる可能性が高いと言われていたものの、5年後には装具着用で歩行できるまでに回復されました。

しかし、就労、育児等により足への負担が増えるにつれ、左足の状態が悪化し、最近では一人での外出が困難となられました。
「身体障害者手帳は6級だが障害年金受給の可能性はあるか」「25年前の他県での交通事故であるため初診病院のカルテが残っていないが、どうしたら良いか」とのご相談をいただきました。

相談時の状況

歩行補助

ご相談いただいた時点では、装具と杖が無い状態では屋内歩行も不可能で、当事務所の受付から相談室への移動も非常に不自由な状態でした。
外出が困難で、家族の付き添いがあれば何とか外出できるものの、外出した日の夜は足の痛みが強く出て眠れなくなるとのことでした。
また、年々左足の状態が悪化するにつれ、25年前の交通事故の記憶がよみがえり、思い出したくない過去の恐怖感でいっぱいになり、精神的に不安定なことも多くなっているとのことでした。

このような状態で身体障害者手帳が6級であることに疑問を感じ、手帳の記載内容を確認したところ、6年前に交付されたものでした。また、手帳申請時の診断書を確認したところ、現在の症状よりもかなり軽い内容でした。
6年前に比べ症状が悪化されているのは明らかで、3級に該当する可能性が考えられました。整形外科の主治医の先生には事故当時の状況から現在までの状況を詳しくお伝えし、検査をしていただくようお願いしました。

初診証明(受診状況等証明書)についてはカルテが残っていないため取得できませんでしたが、その後何度か転院されているので、2番目以降の病院から一つ一つ確認してきました。その結果、6番目の病院でカルテが保存されており、交通事故についての記載があることが分かりました。
また、かなり大きな交通事故であったため、翌日の朝刊地域版に事故の記事が掲載されており、その新聞記事を添付しました。加えて、友人による第三者証明を添付しました。これらにより、初診日を確定することができました。

結果

  • 障害厚生年金3級認定、年間約58万円を受給