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脳性麻痺で障害基礎年金2級を受給できたケース

相談者

  • 男性(20代)
  • 傷病名:脳性麻痺、知的障害、自閉症
  • 年金種類と等級:障害基礎年金2級
  • 支給月から更新月までの支給総額:約234万円

相談時の状況

ご両親に相談にお越しいただきました。

出生時より脳性麻痺、知的障害があり、生活全般に支障がありました。
3歳になっても自分で立つことはできず、座ることもままならなかったそうで、言葉の発達も同年齢の子供に比べかなり遅れていたようです。
保育園の頃になると、自立して立てない、歩けない、言葉が出ないことが目立つようになり、常に加配教員が付いていたそうです。
小学校は親が付くことで普通学級に入ることを許可され、お母様が学校への送迎、休憩時間のトイレ介助、教室移動の補助などのサポートをされていました。
しかし、高学年になるにつれ、他の児童と比べ身体の不自由さや言葉の発達の遅れが目立ち、友達関係が上手くいかず、ひどいいじめに遭うことが多くなりました。
高校は特別支援学校に入学されましたが、不安定な歩行や言語コミュニケーションの障害は続いていたそうです。
高校卒業後は障害者枠で就職されましたが、朝起きてから寝るまで、家族や職場の援助により、何とか生活し、就労されている状態でした。

これまで、常に惨めな思いをし、その精神的なストレスから憂鬱状態が長く続くようになり、最近精神科を受診したところ、自閉症と診断されたとのことでした。
体幹機能障害、知的障害それぞれの障害状態は2級以上に該当しない程度だと思うが、障害年金の受給ができるか、とのことで相談いただきました。

相談から請求までのサポート

相談

脳性麻痺は、生後4週までの間に何らかの原因で受けた脳の損傷によって起こる運動機能障害として知られています。脳性麻痺の症状は、ぎこちなさが認められる程度のものから、重度のけい縮によって腕や脚がねじれて、装具、松葉づえ、車いすなどの補助具が必要になるものまで様々です。
運動機能以外の脳の部位も損傷を受けているケースがあるため、脳性麻痺の方の多くに、知的障害、行動障害、視覚障害、難聴、けいれん性疾患などの別の障害がみられます。

脳性麻痺は障害年金制度の中では先天性の病気とされ、20歳前傷病として国民年金で申請することになります。
また、「病歴就労状況等申立書」には出生時から現在までの状況を記載する必要があります。
この方の場合、体幹機能障害は3級程度、知的障害も軽度で、個々の障害の程度が2級以上に該当する可能性は低いと思われました。
しかし、体幹機能障害と知的障害、最近診断された自閉症の症状を総合的に勘案した場合、2級に該当する可能性は十分に考えられました。
よって、肢体の診断書と精神の診断書を合わせて提出しました。また、病歴就労状況等申立書には出生時から現在の状況を漏れなく記載しました。特に、障害者枠での就労状況については、仕事の内容、通勤方法、職場での配慮等について詳しく記載するようにしました。

脳性麻痺を治すことは現在の医学では困難で、障害は一生続きます。しかし、多くの脳性麻痺による障害を負った方が、幼い頃より教育や訓練を受け、活動範囲を広げる努力をされています。この方の場合も、自立した生活を送るためにご本人、ご両親が幼い頃より努力を続けて来られました。障害年金を受給できたことで、ご本人やご両親の負担が少しでも減少すればと思います。

結果

  • 障害基礎年金2級(年間約78万円)認定