突発性難聴で障害厚生年金1級を取得できたケース

相談者

  • 女性(60代)
  • 傷病名:突発性難聴
  • 年金種類と等級:障害厚生年金1級

病歴

ご夫婦で相談にお越しいただきました。

聴力については、社会人になるまで特に問題なく、学校や職場の健康診断で異常を指摘されたこともありませんでした。

しかし、約30年前に聴力が落ちてきたことを自覚され、病院を受診されました。左急性感音難聴と診断されましたが、当時は日常生活に大きな支障はありませんでした。

ところが、10年間くらい前に、左耳が完全に聞こえなくなり、右耳も聞こえ辛くなりました。医師からは人工内耳の手術について話がありましたが、デメリットを考慮し、断念されました。

8年前には両方の耳が全く聞こえなくなりました。当時は障害年金制度についてご存じなかったため、請求手続はされなかったそうです。最近になってご主人さまが障害年金制度についてお調べになり、当事務所にご相談いただきました。

相談時の状況

難聴

ご相談いただいた時点では、耳が全く聞こえない状態で、ご本人さまとは相談室のホワイトボードを使用し、筆談をさせていただきました。ご主人さまも一緒に相談に来ていただきましたので、必要事項は全てヒアリングすることができました。

聴力の障害の場合、診断書に検査の実施、検査方法、検査所見が記載されることが重要となります。特に、この方のように両耳の聴力レベルが100デシベル以上と思われる場合、診断書にオージオメータによる検査結果のほか、聴性脳幹反応検査等の他覚的聴力検査又はそれに相当する検査結果が記載される必要があります。

ご本人やご主人さまから主治医に必要検査項目について伝えていただくことは困難と考え、当方で文書を作成し、受診時に主治医にお渡しいただくようにしました。診断書には聴性脳幹反応検査の結果をしっかり記載していただきました。

この方のサポートをさせていただき、より多くの方に障害年金制度の存在を知っていただく必要があると実感しました。

結果

  • 障害厚生年金1級認定、年間約172万円を受給