うつ病で障害厚生年金2級を取得できたケース

相談者

  • 男性(50代)
  • 傷病名:うつ病
  • 年金種類と等級:障害厚生年金2級

相談時の状況

悩み

お姉さまに相談にお越しいただきました。

15年ほど前に夜勤の多い職場に異動となり、生活のリズムが狂い、不眠に悩まされるようになりました。その後、不眠に加え気分の落ち込みの症状も現われるようになり、専門病院を受診されました。

投薬治療を開始し、いったん症状が改善しましたが、徐々に悪化、仕事に支障をきたし、休職を繰り返すようになりました。何とか仕事を継続されていたものの、就労困難な状態となり、4年前に退職され、現在まで未就労。生活に困窮され、通院も困難になりました。

ご相談いただいた時点では経済的な理由から、通院を中止されているような状態でした。一人暮らしの生活状況を心配されたお姉さまから当事務所にご相談いただきました。

相談から請求までのサポート

ご相談いただいた時点では、抑うつ気分、意欲の低下、興味関心の喪失、不眠などのうつ症状が慢性的に持続し、自宅に引きこもって生活をされている状況でした。電話で少しお話しするのがやっとでした。

経済的理由から通院を中止されていましたが、何とか病院に行っていただくようお願いしました。また、寝ておられことが多く、電話で長時間お話することが困難な状態でしたので、お姉さまからヒアリングを行いました。

手続きでは、先ず「受診状況等証明書(初診日証明)」を取得する必要がありましたが、初診日が14年以上前で、その後何度か転院されており、初診日が確定できない状況でした。そこで、ヒアリングした情報を元に、1番目の病院から一つ一つ確認を行なうことにしました。

1番目、2番目、3番目の病院では既にカルテが破棄されていましたが、4番目の病院にはカルテが保存されており、3番目の病院の紹介状が残っていました。また、この3番目の病院の紹介状には発症当時の状況、1番目の病院、2番目の病院の受診状況が記載されていました。この4番目の病院に残っていた3番目の病院の紹介状により、無事初診日を確定することができました。

【初診日確定までのプロセス】

1番目の病院 ☓
    ↓
2番目の病院 ☓
    ↓
3番目の病院 ☓
    ↓
4番目の病院 ○ 3番目の病院の紹介状あり(1番目、2番目の病院についての記載あり)

お姉さまからヒアリングした情報を元に日常生活についての参考資料を作成し、4番目の病院で取得した「受診状況等証明書」を添え、現在通院中の病院に診断書の作成依頼をしました。また、裁定請求では、1番目、2番目、3番目の病院の「受診状況等証明書が添付できない申立書」を提出しました。

結果

  • 障害厚生年金2級認定、年間約149万円を受給