不支給の理由を知るには?

落胆イラスト

障害年金の不支給通知が届くとがっかりしますよね。
「もっと軽そうな症状の人が障害年金をもらっているのになぜだめなのか。」
「かなり重度なのになぜだめなのか。」
など、処分に納得できない方もいらっしゃると思います。

また、支給の場合でも
「2級だと思っていたが、なぜ3級なのか。」
などお悩みの方もおられると思います。


このような場合は
「なぜ不支給になったのか」
「なぜ2級ではなく3級で決定されたのか」
知ることが大切です。
しかし、通知書には具体的な理由が記載されておらず、処分の理由がよく分からないというケースが多いと思います。

そこで、今回は「個人情報開示請求」についてご案内したいと思います。
厚生労働省に対し「個人情報開示請求」を行なうことで、審査の経過が分かる書類を取寄せることができ、処分の理由を知ることができます。


手順は以下の通りです。

  • ① 厚生労働省のサイトから「保有個人情報開示請求書(標準様式第1号(1))」をダウンロードします。
    http://www.mhlw.go.jp/jouhou/hogo06/

  • ② 「1 開示を請求する保有個人情報(具体的に記載してください。)」欄は
    「平成〇年〇月〇日国民年金・厚生年金障害給付裁定請求に対し、不支給決定とした理由が分かる書類一式。基礎年金番号〇〇〇〇-〇〇〇〇〇〇、昭和/平成〇年〇月〇日生まれ」
    などのように記入します。

    「2 求める開示の実施方法等」欄は
    「イ 写しの送付を希望する」
    とします。

  • ③ 「3 手数料」欄に収入印紙300円分を貼付します。

  • ④ 本人確認書類、住民票を添えて下記に送付します。
    〒100-8916
    東京都千代田区霞が関1丁目2番2号
    厚生労働省大臣官房総務課情報公開文書室

  • ⑤ ④から約1ヵ月後に、郵送で通知が届きます。「保有個人情報の開示の実施方法等申出書(標準様式第12号)」という書類が同封されてきます。

  • ⑥「保有個人情報の開示の実施方法等申出書(標準様式第12号)」の
    「☑写しの送付」
    「☑全部」
    に☑を入れ、515円分の郵便切手を同封し、下記に送付します。

    〒100-8916
    東京都千代田区霞が関1丁目2番2号
    厚生労働省年金局事業企画課情報公開係

  • ⑦ ⑥から約1週間後に、審査の経過が分かる書類一式が郵送されます。

①~⑦までで1ヵ月半ほどの時間がかかります。
不服申立て(審査請求)を行う場合でも、処分の理由を知らないことには勝ち目はありません。不服申立てをされる場合は期限もありますので、早めに処分の理由を明らかにされることをお勧めします。