脳器質性精神障害で障害基礎年金2級を取得、総額約430万円を受給できたケース

相談者

  • 男性(30代)
  • 傷病名:脳器質性精神障害
  • 年金種類と等級:障害基礎年金2級
  • 5年遡及支給総額:約430万円

相談時の状況

お父様に相談にお越しいただきました。

ご本人は、脳動静脈奇形のため、5歳の時から度重なる脳外科手術を受けられました。その影響で、15歳頃より奇異言動および知的障害、行動障害が出現し、また慢性的に妄想、奇異言動が持続し、知能低下もみられ、身の回りのこと一切において、常時家族の支援を要する状態となりました。

ご相談いただいた時点では、既に30代になられており、生活費の負担、身の回りの世話および介護は全てご両親がされていました。ご本人もご両親も長年にわたって障害と闘って来られました。お父様が最近障害年金制度を知り、請求手続きを行おうとされたところ、5歳時に初めて受診した病院が既に廃業していて、初診日の証明が取れない、とのことでご相談いただきました。

相談から請求までのサポート

カルテ

20歳前に初診日がある場合は、初診日でなくても20歳前に病院を受診したことを証明することが重要です。

この方の場合は、ご家族の日記に転院についての記載があり、二つ目の病院を訪問したところ、初診日を証明するカルテが残っていました。

また、20歳時のカルテも残っており、当時からかなり症状が重いことが判明し、2級に認定され、結果として遡って5年分の障害年金を受給できました。

また、20歳時より両親が納付されていた国民年金保険料が法定免除となり、約297万円が還付されました。

結果

障害基礎年金2級(年間約80万円)認定、5年遡及約430万円を受給

国民年金保険料(法定免除分)約297万円還付